「蒼い双眸の。」(06.11.17up)
by.朱華さま♪

HP:「LUST」さま

 「お、おいッ」
 彼の声にも知らぬ振り。剣心は颯爽と歩を進めていく。
 「ちょ・・・ッ」
 反面、足をもつらせるようにして左之助、何とか足を踏み出す。
 と、剣心が画然、振り返った。
 振り返りざま左之助の右手、掴み取り。
 グイッと路地へと引っ張り込んで、
 ガンっ。
 華奢な腕、万力が左之助の身体を押しつけて。
 膝を割り、己が膝頭を潜らせギリッ、両手首を捻りあげた。
 「つッ・・・!」
 顔を歪ませた左之助、声を殺して唇を噛んだ。
 壁の、冷たく固い感触が半纏の向こう側、背中を伝ってくる。
 瞳の、下には。
 蒼く底光りする剣心の双眸。
 薄闇の中、キラリと輝いて・・・

 「左之助」
 「なっ・・・何だよ」

 冷涼な声音。
 先ほどの微笑など、皆無。
 凍てついたと思えるほどの無表情で・・・
 左之助は。身体の芯に怖気を走らせた。


 〜 「夾竹桃の匂い」より抜粋 〜
 (原寸大イラストはコチラ:別ウィンドゥにて表示)
 (続きが気になる方はコチラへGO!!)


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朱華さまより、こんな萌えイラストを頂いてしまいました(//▽//)♪
拙作の「夾竹桃の匂い」より、イメージして描いてくださいました!!
左之助の当惑した表情とか! 剣心の鋭い眼差しとか!!
拙作からイメージされたとは到底、思えません(笑)!!
剣心の踵の、上がり具合が実に絶妙です(////)♪
拝見した時には心底感激してしまいました、
本当にどうもありがとうございました、朱華さん〜(><)!!

(タイトル、命名させて頂きました)

m(_ _)m