めにゅ〜へ戻る(笑)!

8月11日(金)   追悼:声優 鈴置洋孝さん

 この訃報に、頭の中が真っ白になった。
 こんな衝撃を受けたのは本当に久しぶり・・・声優 故・塩沢兼人さん以来ではないだろうか。
 あまりに突然すぎる。あまりに若すぎる。
 2006年8月6日 肺ガンのため死去。56歳。
 地元の新聞にも、小さくではあったが掲載された。
 7月上旬、体調不良を訴えて病院へ行ったところ、肺ガンと診断されてそのまま入院。 闘病生活を送っていたが病状が急変、そのまま帰らぬ人となってしまった。
 私にとっては、鈴置さんの声を聴きながら育ったようなものだ。当時、小学生の頃は 誰もが観ていた「キャプテン翼」。登場する日向小次郎に、幼心に心をときめかせたものだ。 そして、あの化け物アニメとなってしまった「ドラゴンボール」。天津飯は今でもよく 覚えている。三つ目があるというキャラクターにもインパクトがあったが、だんだんと悟空と 心を通わせ男気を見せていく。そんな彼を魅力的に命を吹き込んでくださった。
 「聖闘士星矢」の紫龍。美麗なキャラで、女の子はみんな彼に惚れた。そして 「らんま1/2」。忘れもしない、九能帯刀! まさかこんなギャグキャラを演じて いらっしゃるとは、最初は本当に気づかなかった。今考えても面白いキャラだし、 鈴置さんのもう一つの一面がフルに活かされていると思っている。
 異色なキャラだったのは、「機動警察パトレイバー」の内海。この男性キャラは TVシリーズに登場するのだが、原作ではかなりこのキャラ、腹が黒い。 なのに、飄々としていて何を考えているかわからず、常に笑っていて一見、 和やかな雰囲気の男だ。そんなちょっとクセのあるキャラクターをものの見事、 アクの強い、なのに憎めない男として演じきっていらっしゃった。演技力が 光ったキャラの一つでもあると思っている。
 そして、最後に。異色というならこのキャラ・・・忘れてはならない、「るろうに剣心」 斎藤一。鋭く、時に毒々しく。けれども確固たる意志と闘志を声音に宿らせて、 「斎藤一」というキャラクターをひときわ輝かせた。時に主人公たる剣心をも凌駕するように、 その存在感は圧倒的に強かった。
 映画の吹き替えにも欠かせない存在で、時に冷たくニヒルな声音は悪役として 抜擢されることもよくあった。
 もう・・・あのお声が聴けないなんて・・・とても・・・とても、悲しい。悲しくてたまらない。
 鈴置さんと言えばやはり、「機動戦士ガンダム」のブライト・ノア艦長が有名だろう。 さすがにリアルタイムでは観ていなかったから、私はビデオで観た人間なのだけれど。
 よく考えると・・・共演されている池田秀一さん。言わずと知れた、シャア・アズナブルであり、 るろ剣では比古師匠を演じていらっしゃる池田さんにとっては、ガンダム仲間としては 故・井上 瑤さん(セイラ・マス役:この方も03年56歳で死去。肺水腫でした)に続く訃報。心中はいかばかりか・・・。
 小学生の頃、観ていたアニメのほとんどに鈴置さんはいらっしゃった。その声を聴いて 育ってきた・・・あの、落ち着いたトーンの声が聴けないなんて。斎藤のような、 迫力に満ちて鋭い声音が聴けないなんて。
 事実上、9月に発売されるるろ剣のゲームが遺作となってしまうなんて・・・。
 こんなに残念なことはない。これほど・・・惜しいことはない。
 悔やんでも悔やみきれないけれど、心から感謝を申し上げたい。
 鈴置さん、私はあなたの演じてこられたキャラクターに惚れて、惹かれて、 いつのまにかここまで来てしまいました。演じてこられたキャラクターはすべて 私の胸に強く残り、主人公よりもまず思い出してしまうほどです。
 「かっこいいなぁ!」「うわ、ぞくぞくする!」・・・鈴置さんに命を 吹き込まれたキャラクターは、時に鳥肌が立つように、全身で感じさせてくれる 魅力のあるものばかりでした。
 たくさんの夢を見させてもらいました。たくさんの憧れを、抱くこともできました。
 本当に・・・どうもありがとうございました。心から感謝を申し上げるとともに、 ご冥福をお祈り申し上げます。