鼻歌交じりに湯から上がると寝間着に袖を通し、上気分で剣心の部屋の障子を開けた。
「お・・・」
漆黒の、溶けた闇を払うように行灯の明かりがぼうと灯っていた。儚くも淡い光の中に浮き上がるのは、一式の褥。しかも・・・
枕が二つ。
「うわ〜・・・」
ペタリと視界を手のひらで覆って、深呼吸。・・・身震いがした。
「本当、こいつは・・・なぁ・・・」
柄にもなく、胸が高鳴ってくる。同時ににやける顔はとうとう、収拾がつかなくなってきた。
「あいつ・・・なんだかんだ言って、二人きりになって一番喜んでンのは自分なんじゃ・・・」
褥にでんっと腰を落として胡座を掻き、二つ並んだ枕を眺めては一人、薄く笑い声を響かせるさまは些か不気味だが、当の本人はまったくそのことに気づかない。心が弾む、血がたぎる。
「こんな気分になるのは・・・初めてだなぁ・・・」
クックックッと笑っていると、すぅと障子が開いた。
視線を上げれば、剣心が小さな盆を手に立っている。中で胡座を掻いている左之助を認めて、苦笑をこぼした。
「待たせたか? 左之」
「いや。今、上がったところでェ」
「それならば良いが。雨戸を閉めてから熱燗をつけていたからなぁ。少々、時間がかかってな」
トンと障子を閉めると、剣心は左之助の傍らへと腰を落とした。
「良い加減だとは思うのだが・・・一献、左之」
「おぅ」
手にした湯のみに酒が注がれる・・・左之助は一気に飲み干した。
「うまい」
にっこりと笑った彼に、剣心の顔もほころぶ。
「そうか、それはよかった」
「ほら、剣心もやれよ」
自分が飲み干した湯のみを剣心へと手渡し、酒を注いだ。
左之助へ一つ視線を流すと剣心、クイッと飲み干した。
「うまい」
「ハハ、おめェがつけたんだぜ、うまいに決まっている」
「それはまた、口が上手い」
「馬鹿言え、本当のこった」
互いに差しつ、差されつを繰り返す。静寂の中で、無言のまま。微笑を面差しに浮かばせて・・・。
・・・やがて、
「空・・・か」
一本目の銚子が最後の一滴を落とした。左之助は二本目に手を伸ばし、おもむろにこんなことを言った。
「今日のおめェは・・・何だか妙だな」
「妙・・・とは?」
「ン・・・素直というか、なんというか・・・俺にもよく、わからねェんだが」
「左之。拙者、些か酔ったようだ」
彼の言葉には答えることなく、剣心はそんなことを言った。ちょっと言葉に詰まった彼に、剣心は微笑を浮かべた。
「左之、飲ませてやろうか」
「へ?」
つと剣心は膝立ちになり。左之助の肩へ手を添えて。目の前、酒を一口仰ぐと左之助の頤へと指先添えて。
「剣・・・」
薄桃色の唇が。惜しげもなく左之助の唇と重なった。
「ンぅ・・・」
左之助が微かに声を洩らすと唇の端、酒の雫がこぼれ落ちた。
喉が、ゴクリと鳴る。
「剣・・・心・・・」
唇が離れていった時・・・左之助は、陶然とした面差しで彼の名を口にした。
「お主は・・・拙者を妙だと、言ったな」
左之助の唇を伝う酒を指先に取り、ぺろりと舐めて・・・剣心はクタと崩れて彼の胸乳に頬を埋める。
「拙者もそう思う。なぜだか今日は・・・」
襟元をつかんだ剣心の力が、いつになく儚く・・・指が震えているのを、左之助は知る。
「・・・左之・・・」
・・・ふと。言葉が途切れて無言となり。
「こんな・・・拙者は、浅ましいと思うか。湧き起こる情に身を任せ、お主に縋ろうとすることは・・・浅ましいことと思うか」
「おめェがどんな意味合いで、浅ましいなんて言葉を使うのか知らねェが」
緋色の髪を束ねる紐に、指をかけ。滑り落とすように解くと、左之助の腕が紅く染まった。流れる髪の感触に快さを覚えつつ、彼の指が次なる標的、ゆるく開かれている懐へと伸びていく。
「今のおめェが浅ましいとは思わねェよ。ただそれは・・・おめェが素直になっただけのことなんだろ?」
「左之・・・」
「おめェが俺に惚れてる・・・その想いを素直に出した姿、そうだよな?」
「左・・・」
「濡れた目ェ、しやがって・・・そいつは欲に濡れるってェんだ」
「!」
「剣心・・・」
裾を割り、内股へ手のひらを這わせると、剣心は微かに悶えて弛緩した。右腕に落ちてきた剣心を、左之助は優しい笑顔で迎え入れる。
「・・・おめェも、限界じゃねェのか」
懐の奥、そろりそろりと指を落としていくと、湯上がりの肌は適度な柔らかを保って彼を迎えた。吸い付くような、張り付くような感触に、左之助の理性は熱く揺らぐ。
「俺ァもう、風呂からこっち、身体も気持ちも限界なんでェ。おめェが欲しくって欲しくって・・・」
次第に胸元をくつろげられて薄灯りの中、白い柔肌が開花していく。剣心の耳朶に、左之助のため息が掠めた。
「何だか・・・こんなおめェを拝めることがもったいなくてよ・・・夢なんじゃねェかって思えるくらいだ・・・まさかおめェ、俺をこんなに喜ばせておいて、明日の朝にはハイ、さよなら・・・なんてことはねェだろな・・・?」
肌を戦慄かせたまま、剣心は何も言わない。少しずつ侵食を始めた左之助の手のひらが、剣心の理性を穿ちつつあったのだ。
「そ、んなことは・・・せぬよ・・・」
「本当か? もしそんなことをしてみやがれ、俺ァ許さねェ。おめェは俺のモンだからな」
「左・・・」
「・・・今度は俺が酒を飲ませてやる。固めの杯だと思いな、剣心」
近くにあった銚子を手にとって一口あおると、左之助は剣心の唇を奪い取った。
「ン・・・」
白い喉仏が小さく鳴って、流し込まれたものをコクリと飲み干す。それは今まで味わったことのない、極上の酒で・・・
唇を離され、ゆるりと目を開いた剣心が見たものは、嬉しそうに微笑む左之助の面差しだった。
「これでおめェは俺のモンだ。誰にも文句は言わさねェ」
「左之・・・」
「俺のモンだ、剣心・・・」
唇がそっと触れ合い・・・合わさる。
少し、酒の香りが漂った。
甘く余韻の残る、綿のような柔らかさが互いを夜の夢へと連れ立っていく・・・
「ふ、んぅ」
交わされる吐息、絡む舌先・・・
熱と・・・炎が、身体の奥深くにジリリと灯る。
「ん・・・ン、ぁ」
「・・・剣・・・」
隙間を縫うようにして洩れてくる声を、拾うようにして唇が塞ぎあう。わずかに離れてはまた重ね、重ねてはわずかに離して・・・
息づかいが、刻々と湿り気を帯びてくる。
「あ、あぁ、左之、左・・・」
胡座を掻いた男の中で、横たわった裸体が色を変えていく。
片腕一本、胸乳を露わにされて荒々しくまさぐられて。つい、唇を離して剣心は、その腕を止めようとした。
「そ、そんなに・・・」
だが、左之助の動きは止まらない。滑らかな絹の上を這うようにして撫でる。
「そんなに、何だ?」
左之助の声が掠れている。
「ここは・・・いい感じになってンぜ・・・いいンだろ・・・」
胸乳の蕾を指先で摘むと、絹の肌が粟立った。
「ほぉら・・・身体は正直だぜ・・・」
「あぁ・・・」
「見ればわかる。ここだって・・・きつそうじゃねぇか」
ツツ・・・と指先を下腹部へと落として。彼が何を言おうとしているのかを気取った剣心は、顔を赤らめて目を伏せた。
「見ても・・・いいよな」
「左・・・!」
「それとも下帯・・・自分で外すか・・・?」
「!」
激しく頭を振った剣心を、左之助は快さそうに笑い声を上げる。
「恥ずかしがるなよォ、剣心。俺が外してやっからよ」
何かを言いかけた剣心を、けれども左之助は己が唇で塞いでしまう。巧みに舌先を絡めていきながら、下腹部では手慣れた動作で下帯がシュルシュルと外されてしまう。
剣心が戸惑いの声を上げるまでもなく、脚を摺り合わせた甲斐もなく、すっかり露わにされてしまったそこは、既に充分の潤いを宿していた。
「へぇ・・・こいつァ、驚いたぜ・・・」
「あ、あぁ・・・」
左之助の眼下にさらされたことへの羞恥に、腕の中で弛緩している剣心はもはや、隠す術もない。己が過敏な反応に恨めしさを覚えた。
「見るな・・・!」
「見るな? こんなに立派なモンをさらに立派にさせてンのに・・・見なかったら、勿体ねェ・・・」
「嫌だ、嫌、左之・・・!」
「クックックッ・・・たまらねェなぁ、剣心・・・」
肩を揺らして笑う左之助が、剣心には邪神に見えた。ドクドクと大きく脈打ち始めた己が血潮を鮮明に感じながら、左之助から目が離せないでいる。
「そうして恥じらうのもたまらねェが・・・俺ァ限界なんでェ、剣心」
胡座を掻いた脚の間。裾が大きく左右へ割られたその隙間。左之助は剣心の手を取るなり、グッと奥へと差し込んでしまった。
「あ・・・」
手のひらに当たった灼熱の塊に、剣心の指先は怖じ気づいたように引っ込んでしまう。左之助はニヤリと笑った。
「な・・・すごいだろ。おめェに触れただけでこんなになりやがった・・・。早く、中に入りてェって喚いてやがるのよ」
「左、ぁ・・・」
「・・・もっと触ってくれても、いいんだぜ」
離したいと思うのに、離せない・・・離れない。裾の奥で息づく塊を、剣心は怖々と撫で上げた。
「う・・・剣・・・」
「左之・・・?」
「もっと・・・なぁ、触ってくれよぉ・・・」
「馬、鹿・・・そんなこと・・・!」
自分がしている行為をふと認識してしまって、剣心は慌てて手を離そうとした。が、左之助は許さない。彼の手を握り取ると、無言で押さえ込んだ。
「あ・・・」
「剣心・・・」
声がうわずっていた。瞳が剣心を見据えている。
剣心は生唾を飲み込み・・・左之助の眼差しに引き込まれるように、ゆるゆると・・・指を動かした。塊に触れて、撫でて、握り・・・
「あ、うぅ・・・」
左之助の唇からあえやかな声。揺らぐ息づかいが、彼の高ぶりを知らしめる。
「剣、心・・・ぁ・・・」
「左之・・・左、之・・・? いい・・・のか・・・?」
目の前で歪んでいく左之助の面差しを、剣心は微睡むようにして見つめた。自分の手の中に左之助がいる・・・指先、一つで・・・
「左之、左之・・・すごく・・・熱い・・・」
「はぁ、は、あぁ・・・剣心・・・」
左之助の、快さに濡れた声が剣心の耳朶をくすぐる。その声音は剣心自身をも染め上げ、伝染していく・・・
「あぁ、左之・・・」
はだけた逞しい胸乳へ唇を寄せて、思わず強く吸い上げる。淡く・・・紅い花が一つ咲き。
「・・・いい・・・色・・・」
陶然と呟いて、剣心はその花を舐めた。
「剣心・・・おめェのも・・・」
左之助の手のひらが、剣心の脚の奥へと入り込む。息づく高ぶりが捉えられて、剣心は嬌声を迸らせた。
「ひゃっ、ああぁ・・・!」
「ハハ・・・たまらねェ・・・剣心、こんなにしやがってよ・・・」
包まれた高ぶりは、彼の指先をぬめらせる。濡れそぼった手のひらは滑り、剣心を弄んだ。
「あ、あぁ、ン・・・ふぅ・・・左ぁ・・・」
「剣・・・心・・・く、あぁ・・・」
互いに、
瞳で舐めあう。
互いに、
吐息を混ぜあう。
剣心は襟を握って時折、身を縋らせてよがり、悶え・・・甘く呼んだ。
「左ぁ、之・・・ぉ・・・」
呼ばれた左之助は満足そうに笑う。首筋に淡く、汗を滲ませて。
「あぁ・・・俺ァもう・・・我慢できねェ・・・!」
「あ・・・!」
画然、褥の上へと剣心は転がされた。俯せにされ、腰を高く掲げられる。
「左、左之・・・?」
「一度・・・こうして、陽の光の中でおめェを抱いてみてェなぁ・・・」
剣心の寝間着、裾を握ってふわりと捲る。橙に染まる白い臀部が外気に触れ、一瞬粟立つのが見えた。
「嫌・・・!」
「おめェはさっきから嫌だの駄目だの、そんなのばっかりだなぁ。もっと・・・いい声を聞かせてくれよ・・・」
剣心は褥に面差しを突っ伏したまま、頭を振った。そんなこと、言えるわけがない! 指と指の間に敷布を握り込んで、剣心は吐息を殺す。
「陽の光に浴びせたら・・・きっと綺麗だろうよ。こうして・・・一度でいい、着物を乱れさせて・・・はだけさせた姿でおめェを抱きてェ・・・穿ちてェ・・・」
節くれ立った指が、臀部を這う。息づく花に触れると、にゅぅと中へと入り込んだ。
「ひ、ぁ・・・!」
「柔らけぇ・・・熱い・・・いいよな、剣心・・・?」
掠れた声で言ったそれは、濡れたように潤んでいた。
嵐が、くる。
剣心が目を閉じ、唇を噛んだ瞬間のことだった。
「・・・! ぁ、あぁ・・・!」
身体の内部、深くにまで侵食してくる異物。つい腰を退きそうになったところを、左之助の両腕が押さえ込んだ。強く抱きかかえられてさらに、突き込まれてくる。
ブルブルと、身体が震えた。
「剣・・・! キツイ・・・!」
背後で左之助の、息を詰めるような声がした。けれどもそれもごくわずか・・・すぐに、喜びに染まる声が響いた。
「あぁ・・・入った・・・久しぶりに、味わうぜェ・・・おめェの身体ァ・・・なぁ、剣心・・・?」
身体を折り曲げて、左之助は剣心を抱きすくめる。そっと・・・愛おしむように。
「左、之・・・左之・・・!」
「きっちり、食いついて・・・離れねぇや・・・ハハ・・・いいぜェ・・・」
「はぁ、ぅ、左・・・」
「遠慮はいらねェ、思い切り・・・鳴けよぉ、剣心・・・!」
「あ・・・!」
意識が遠のく。
荒ぶる鼓動が聞こえる。
たちまち押し寄せ始めた快楽の波が、身も心も、何もかもをさらっていこうとする。
剣心は、褥を握りしめて離さない。
唇が、ぷっつり割れた。
「あっ、あっ、あぁ、左、之ぉ・・・左ぁ・・・!」
「剣心・・・! すげェ・・・食いちぎられそうだ・・・!」
「ふぅん、ぁ、あぅ・・・」
両肘を立てて、剣心は上体を起こそうとした。だが、左之助の猛威は激しくて力が入らない。わずかに身を起こせはしたものの、だらしなく開かれた唇から、唾液が滴り落ちた。
「左之、左、之ぉ! ひゃぁ、ん、うぁ」
赤毛が舞う、空を舞い散る。
肌は朱に染まり、強張りを解いて。
肌は涙を滲ませ始め、ついに・・・歓喜にむせぶ。
十色に変わる裸体を、左之助は満足そうに眺めていた。
「良さそうじゃねぇか・・・え? 剣心・・・たまらねェんだろう・・・?」
腰を揺さぶり、蠢かせながら左之助は、艶然と笑って囁いた。
剣心は恍惚とした面差しを浮かべる。
「左之ぉ・・・も・・・と、もっと・・・」
「いくらでもいいぜ。欲しがるだけくれてやるぜェ、剣心・・・!」
「左、あ、あああぁ・・・!」
刹那、白熱した意識が弾け飛んだ。身体が、落ちていく・・・
そんな、崩れ落ちていく肢体を瞳孔に焼き付けながら・・・
「剣心・・・!」
ぶる、と身体が震えた。意識が不明瞭になって左之助、彼の上へと崩れ落ちていった。
「・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」
乱れた呼吸が室内に溶けていくが、左之助にはそんなものは聞こえていない。
剣心を仰向かせるなり唇を重ね、
「夜は長いぜ、剣心・・・」
「・・・え・・・?」
「まだまだ・・・まだ、足りねェ・・・欲しい・・・おめェが欲しくって、止まらねェ・・・」
「・・・!」
「休ませねェよ、剣心」
額にびっしりと汗を滲ませて笑った左之助に、剣心は全身を凌駕した悪寒をどうすることもできなかった。
何という激しさ・・・!
底なしの絶倫は承知のことではあったが、今宵はいつにも増して激しいように思える。
剣心は視界を拒むようにして軽く目を閉じ、
「・・・熱い、左之・・・熱くて、燃えて、死んでしまいそうだ・・・」
「おめェが悪いんだ、可愛いところばっかり俺に見せやがるから」
「え・・・?」
「・・・狂っちまったのさ、剣心という男によ」
「な・・・」
「眠らせねェぜ、今宵はよ。離さねェからな」
「左、左之・・・!」
「身体中に俺のものだってェ印を付けてやる。ここにも、ここにも、ここにも・・・」
剣心の肌を隈無く指で押さえながら、左之助はうっとりと目を細めた。そうとも・・・この男は俺のものだ。誰にも渡さない、誰にも譲れない。こいつは俺のもの・・・!
「剣心・・・!」
「あぁ・・・」
燃え尽きて、なくなってしまうかもしれない・・・
心底、剣心はそう思った。
これだけ求められたことが・・・未だかつてあったか、どうか。
抜刀斎の時代でも、流浪の時代でも。こんなことは決してなかった、一度もなかった。
それが・・・ここへ流れ着いて、この男に出逢ってからは・・・
「左之、左之・・・!」
愛しさが溢れた。
彼の漆黒の髪の毛に指先を絡め、グッと抱きすくめる。
身も心も、何もかもすべてを受け止めて求めてくれたのはこの男だけだった。
承知の上で、欲してくれる・・・そのことが、剣心にとっては歓喜の根元。
この男のためなら・・・左之助のためなら・・・!
「左之・・・左之、お主が愛しい・・・愛しくてたまらぬよ、左之・・・!」
左之助の巻き起こす灼熱の嵐に、その言葉も掻き消されていく。
身も心も焼き尽くす。
誰も知らない業なる炎・・・
「左之、左之ぉ・・・あ、ふぅ・・・」
むせび、よがる剣心の痴態は、左之助に眠り続けていた獣を呼び覚ます。
「剣心、剣心・・・!」
高まる体温が天井を知らず、どんどん上昇していく・・・
刻々と過ぎていく時の中、夜は次第に深みを増していく。
一寸、一寸と闇を濃くしながら二人を飲み込んでいく。
別の世界へと・・・別の現実へと誘うかのように。
心を求め、求められながら絡み合い、睦み合い・・・
二つの熱を覆い、包み込むように・・・闇は落ちていく。
幸福な時を、刻み込みながら。
了
背景画像提供:「 Kigen 」さま http://www.sobunet.co.jp/index.html
拝啓
左之助の誕生日!ということでもあり、またバレンタイン!というわけで・・・
キーワードは「甘い」(笑)。何が甘いって・・・そう、今回は二人がただただ、
いちゃついているだけ・・・(^▽^;)♪
ハハハ、これが本当に「山ナシ、落ちナシ、意味ナシ」で「やおい」!(て、オイオイ!・汗)
とはいえ、久しぶりに「濃い」ものを・・・書いてしまったような・・・(////)
毎度のことながら、やはり・・・こういったものを公開するのは・・・
非常に恥ずかしいものでござります(////) ハハハ、何だかなぁ(////)
それにしても今回は・・・剣心であって剣心ではござらんな〜(笑) やはり、素直すぎる
のはちょっと・・・でも、楽しゅうござりました(笑)。
これで左之助も、幸せになってくれたでござるかな!?
おめでとうでござるよ、左之助〜(*^^*)♪
お目汚し、まことにありがとうでござりました! m(_ _)m
〜 「左之剣deオールナイトさま」
Sanosuke Happy Birthday & Valentine 2004企画部屋へ捧ぐ 〜
かしこ♪
04.02.13